子どものマリフアナ中毒、緊急治療室搬送が2.3倍に 仏

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フランスで、意図しないマリフアナ摂取により中毒症状を起こす小児が急増

フランスで、意図しないマリフアナ摂取により中毒症状を起こす小児が急増

(CNN) 故意ではないマリフアナの摂取により中毒症状を起こし緊急治療室に運ばれる子どもの数が、フランスでは2004年からの11年間で2.3倍に跳ね上がった――こうした内容の研究結果が14日、小児科医学の専門誌に発表された。

子どもがマリフアナ製品を偶然口にしたり煙を吸い込んだりすると、中毒を起こす可能性がある。症状は子どもの年齢や体格によってさまざまだが、眠気や呼吸困難、発作などを含む場合が多く、昏睡(こんすい)状態になることもある。たいていは6~24時間にわたり影響が残るとされる。

2004年から14年にかけて、フランスでは6歳未満の子ども235人がマリフアナ中毒のため緊急治療室に運ばれた。年間での人数は133%増加したという。また子どものマリフアナ摂取に関連して中毒管理センターに入った電話の本数は同期間で4倍以上増えた。

マリフアナはフランスで違法とされているが、今回の研究論文を主導した小児科医のイザベル・クローデ博士によれば、国内における使用率は欧州連合(EU)加盟国で最も高い。使用の拡大に伴って、子どもたちが緊急治療室に搬送されるケースや症状が深刻化する例が増えていると、同博士は懸念を示す。

重篤な症状が現れた件数は04年から14年までで20倍に膨れ上がった。またこの間、昏睡状態に陥った子どもの数は32人だったが、そのうち半数超が14年に集中している。

クローデ博士は子どもの中毒症状が重くなる要因として、国内のマリフアナ製品に含まれる向精神成分のテトラヒドロカンナビノール(THC)の濃度に言及。「04年には9%だったTHCの濃度が、14年には20%に跳ね上がった」とした上で、規制を通じてTHC濃度を引き下げることが小児のマリフアナ中毒を減らす最良の方法だとの認識を示した。

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