米海軍は「危険物」、相次ぐ衝突で中国紙が批判
(CNN) 太平洋で相次ぐ米軍艦の衝突事故を受け、中国国営の英字紙チャイナ・デイリーはこのほど、米海軍がアジア近海の「危険物」と化していると批判する論説を掲載した。
論説では事故を起こした米軍艦について、「世界最先端のレーダーや電子追跡システムを装備し、乗員による常時監視に支えられていながら、なぜ他の船舶を避けられないのか理解しがたい」と指摘した。
さらに、米海軍を「危険な障害物」と位置付け、「アジア近海を航行する船舶の妨げになっている」と批判。「米政府がアジア太平洋地域のリバランス(再均衡)を打ち出して以来、米軍艦による活動の増加が民間船舶のリスクを増大させているという事実は否定できない」とした。
6月に起きた米イージス駆逐艦「フィッツジェラルド」の衝突事故については、原因究明のための調査によって、「米軍艦が海上交通規則を守らずに航行する傾向や、乗員の怠慢ぶりが浮き彫りになった」としている。