パキスタン、元大統領を「逃亡犯」に認定 元首相の暗殺で

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パキスタンの裁判所がムシャラフ元大統領の「逃亡」を認定

パキスタンの裁判所がムシャラフ元大統領の「逃亡」を認定

(CNN) パキスタン北部、ラワルピンディの反テロ法廷は31日、2007年のブット元首相暗殺事件でムシャラフ元大統領を「逃亡犯」と認定する決定を下した。

法廷はムシャラフ元大統領の資産の差し押さえも命じた。

ムシャラフ元大統領は13年に殺人、殺人への共謀、殺人幇助(ほうじょ)の罪で起訴された。だが健康問題により審理は延期され、16年には治療のため出国することを認められた。これ以降、元大統領はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで事実上の亡命生活を送っている。

また同日、対テロ法廷は警察幹部2人に対し禁錮17年の有罪判決を下した。ブット氏暗殺事件では、この2人を含む7人が殺人への共謀罪で起訴されていた。

2人は機密情報を漏洩(ろうえい)するとともに、事件現場を洗い流して証拠隠滅を図ったとされる。

一方で対テロ法廷は、 反政府武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」の構成員5人については証拠不十分を理由に無罪とした。TTPはブット氏暗殺に関与した疑いが持たれていた。

この判決にはブット氏の支持者から怒りの声が上がった。元首相の息子ビラワル氏は、ツイッターで「期待外れで受け入れがたい」と述べた。

ブット元首相は2007年12月、ラワルピンディで遊説中に15歳の少年による自爆攻撃で殺害された。

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