クルド大統領が退任へ、独立の住民投票めぐり混乱

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クルディスタン地域政府(KRG)のバルザニ大統領が退任の意向を表明した

クルディスタン地域政府(KRG)のバルザニ大統領が退任の意向を表明した

(CNN) 少数民族クルド人によるイラク北部の自治政府「クルディスタン地域政府(KRG)」の大統領府は29日、マスード・バルザニ大統領(71)が退任すると発表した。9月に実施したイラクからの独立の是非を問う住民投票をめぐり混乱をまねいていた。

バルザニ氏の任期は11月1日に切れるが、大統領府によれば、バルザニ氏に任期延長の意思はないという。

バルザニ氏は書簡を通じ、11月1日以降、大統領職にとどまる意思がないことを表明。KRGの治安部隊「ペシュメルガ」には残り、権利や業績の保護のために引き続き努力すると述べた。

この書簡は、議会で読み上げられ、その後、大統領府のウェブサイトで公開された。

地元議員らによれば、怒った数十人が議場に乱入し、バルザニ氏やペシュメルガに否定的な発言をした議員に対して謝罪を要求した。抗議を行った人々はその後、保安要員によって退出させられた。

9月に行われた住民投票では、イラクからの独立を支持する割合が半数を超えたが、これを受けて、イラク政府は軍を派遣し、KRGが実効支配していた地域の大半を抑えた。

住民投票をめぐっては、イラク政府をはじめ、周辺の大国のイランやトルコからも強い反対の声が出ていたものの強行されていた。

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