中国主席が関係改善の意思伝達、北朝鮮メディア

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習近平国家主席(左)が金正恩氏に中朝関係の促進に向けて努力する考えを伝えた

習近平国家主席(左)が金正恩氏に中朝関係の促進に向けて努力する考えを伝えた

(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信は2日、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の祝電に返電し、地域の平和を守りながら両国のより素晴らしい幸福の助長に貢献したいとの希望を伝えたと報じた。

同通信によると、習首席はまた、「新たな情勢の下で中国は両国間の関係促進のため北朝鮮側と共に努力することを望む」とした。

今回の同主席の返電について、冷えている中朝関係の改善を狙ったものとの見方が出ている。習氏の今回の措置は、金委員長が先月の中国共産党大会で党総書記に再選された習氏への祝意の返礼の形となっている。

両国関係は北朝鮮による核実験や相次ぐ弾道ミサイル発射実験などで近年、きしみが目立っていた。北朝鮮の最大の支援国とも見なされている中国は国連安全保障理事会による北朝鮮への経済制裁にも一応従う動きを示していた。

韓国・延世大学校の中国問題専門の研究者によると、中朝は今年、相互の建国記念日に祝電を共に送っていなかった。同研究者はCNNの取材に、正常な関係なら今回の返電は外交的な儀礼に過ぎないが中朝指導者間の近年の疎遠状態を踏まえれば注視に値するとした。

習主席による返電は、トランプ米大統領による韓国を含む最初のアジア歴訪が開始される前の対応ともなっている。

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