ウイルス性の出血熱、マールブルグ病の流行宣言 ウガンダ
(CNN) 東アフリカのウガンダ東部で、致死率の高い感染症「マールブルグ病」の症例が確認され、同国保健省が流行を宣言した。
世界保健機関(WHO)によると、マールブルグ病はウイルス性の出血熱で、人間への感染力が極めて高い。
ウガンダ保健省は10月19日に流行を宣言した。WHOによると、ケニヤと国境を接する東部のクウェエン地区で10月28日までに2人の感染が確認されたほか、感染の可能性が高い患者が1人、感染が疑われる患者が2人報告されている。このうち兄弟姉妹の男性2人と女性1人は死亡した。
保健省が最初に感染を確認したのは50歳の女性患者で、発熱や出血、嘔吐、下痢の症状を発症して10月11日に病院で死亡した。その3週間前には、この女性の兄弟の1人が同じような症状のため死亡し、同地の伝統に従って埋葬されていた。
猟師だったこの男性の住居の近くには、マールブルグ病のウイルスを媒介するルーセットオオコウモリの生息する洞窟があった。
ウガンダのウイルス研究所は検査の結果、2人がマールブルグウイルスによって死亡したことを確認した。
WHOは現地の保健当局と連携して、患者と接触した135人について経過観察を続けている。感染の疑いがあるとされた医療従事者2人については、血液検査の結果、感染は確認されなかった。