米豪韓が合同軍事演習、北朝鮮の核輸送阻止を想定
ソウル(CNN) 米国、オーストラリア、韓国の海軍が6日から7日にかけ、北朝鮮による核関連物資の輸送阻止を想定して韓国・済州島沖で合同軍事演習を実施した。
韓国海軍の司令官は今回の合同演習について、北朝鮮の核および大量破壊兵器に関連する物資の往来を食い止め、北朝鮮による挑発行為を禁じた国連安保理決議を実行に移す狙いがあると説明。「今回の訓練を通じ、海軍は引き続き、同海で起こり得るさまざまな脅威に対する準備としての合同演習実施の能力を強化する」とした。
演習には米韓のイージス駆逐艦とオーストラリアの護衛艦が参加。米韓のP3哨戒機が援護に当たり、大量破壊兵器を積んだ船を捜索・追跡する訓練を行った。
北朝鮮の当局者はCNNの取材に対し、トランプ米大統領のアジア歴訪を注視するとともに、朝鮮半島沖に展開している空母打撃群や、上空を飛行した爆撃機を監視していると強調。「彼らは言葉による脅しにとどまらず、実際の行動へとかじを切り、再び朝鮮戦争の炎を燃え立たせようとしている」と語った。
さらに、「『戦争マニア』のトランプが、いつどうやって『戦争の導火線』に火を付けるかは分からない」と述べ、トランプ大統領が「クレイジー」な行動に出た場合、北朝鮮は「強力な反応」によって阻止すると威嚇。「事態は一触即発の状況にあり、我々は大爆発の瀬戸際にいる」と話している。