ロシア当局、偽画像で「米がISISに加担」と主張

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アブカマルで9日に撮影されたとする画像は偽物と判明

アブカマルで9日に撮影されたとする画像は偽物と判明

(CNN) ロシア国防省は14日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が占拠していたシリア東部アブカマルの奪還作戦に米軍が介入し、ISISの態勢立て直しを助けたとする画像付きの声明を出した。しかしこの画像は偽物と判明し、まもなく削除された。

ロシア側は当初、自分たちの空爆でISISメンバーが逃走するのを米軍が容認し、これがISISの反撃につながったと主張。アブカマルで9日に撮影されたとする画像をソーシャルメディアに投稿した。

ところがその直後から「偽画像」との指摘が相次ぎ、実はイラク軍の空撮映像などから切り取った画像だったことが分かった。

例えば1枚の画像は「アブカマルからイラク国境へ向かうISISの車列」と紹介されていたが、これはイラク軍が昨年6月、中部ファルージャから逃げるISISの車列を撮影したビデオの一部。車列が米主導の有志連合による空爆やイラク軍からの攻撃を受けている場面だった。

また、15年に公開された武装ヘリコプター操縦ゲームの宣伝映像を切り取り、わずかに修正を加えたとみられる画像もあった。

ロシア国営タス通信はこの件について、職員のミスで投稿に間違った画像が添付されてしまったと伝えた。

ロシア国防省はその後、新たな写真を添えて、米国がISISに加担したとの説を再投稿している。

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