ムガベ氏、前副大統領との交渉に応じる構え ジンバブエ
ハラレ(CNN) アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領(93)は近く、自身が解任したムナンガグワ前副大統領との交渉に応じる見通しとなった。事実上のクーデターを率いている軍のチウェンガ司令官が20日に語った。
ムナンガグワ氏は今月解任され、その後は国外へ出ている。ジンバブエでは同氏の解任をきっかけに、ムガベ氏退陣を求める動きが一気に強まった。
チェンガ氏が記者団に語ったところによると、軍とムガベ氏は現状を打破する手順で合意したとされる。ムナンガグワ氏はムガベ氏と会談するため、近く帰国するという。
与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)は19日にムガベ氏の党首解任を決め、20日正午までに大統領職からも退かなければ弾劾(だんがい)の手続きを取るとの最後通告を突きつけていた。
情報筋によれば、すでにムガベ氏と軍の交渉で辞任の条件をめぐる合意が成立し、辞表の文案もできているとされる。しかし20日の期限が過ぎても本人からの発表はない。
ムガベ氏は自身と妻の全面的な免責や一部資産の保持を求め、軍がこれを認めたとの情報もあるが、確認は取れていない。