「彼は実際、私に『本当に韓国ですか』と聞いてきた。私は、『あの旗を見てごらん。あの旗を北朝鮮で見たことがあるかい』と言った」(イ医師)
今のところ兵士の状態は依然として非常にデリケートであり、イ医師は韓国当局に対して、兵士に対する尋問を延期するよう強く求めたという。兵士は国境地帯で任務に就いており、北朝鮮軍に関する貴重な情報を持っている可能性は高い。
イ医師は、兵士の気持ちを軽くしようと、音楽を聴くことを勧めた。兵士はKポップのグループ「少女時代」が好きで、テレビも見るという。最初に見た映画は「トランスポーター3 アンリミテッド」だった。
兵士によれば、北朝鮮では米国や韓国のテレビドラマは人気だという。このことは、一部の人々は国外のメディアにアクセスしていることを示唆している。イ医師は「とても驚いた」と語った。
イ医師は、脱北兵が生き延びたのは奇跡だが、これは、医師団が毎日、全ての患者に対して行っている取り組みの結果だと力を込めた。