誤診で死亡宣告の乳児、生存判明し手当て受けるも亡くなる 印
ニューデリー(CNN) インドの首都ニューデリーの「デリー新生児病院」は6日、別の病院の医師が出産直後に死亡を告げたものの、火葬へ向かっている途中に呼吸するのが見付かり手当てを続けていた男児の乳児が死亡したと発表した。
新生児病院の医師は、存命が脅かされていることは最初から承知していたが全力を尽くしたと説明。出産直後に長時間放置されていなかったらより長く生き延びていた可能性があるとも述べた。
死因は多くの器官の機能不全としている。
男児は先週、ニューデリーの「マックス・スーパー・スペシャリティー病院」で先月30日に生まれたが、2時間後に死亡が宣告されていた。母親は双子を出産したが、女児は死産していた。
遺族らが火葬場へ向かっている際、男児の遺体が入った袋の中でうごめくような気配に気付き、呼吸しているのを見付けていた。
マックス・スーパー・スペシャリティー病院はその後、男児死亡の誤診に関与していたとみられる医師2人を解雇。ただ、医師らの手落ちを認めたわけではなく、良質な医療サービス提供を続ける決意の表れの措置との声明を発表していた。
ニューデリー首都圏政府は事態を重く見て、調査開始を指示。暫定報告書が5日、地元政府の保健担当閣僚に提出され、病院が新生児に適用される医療上の手順を踏んでいなかったと指摘。地元政府筋はCNNに、男児の生存を確認する心電図検査を省いていたとの事実を明かした。
男児の祖父は同病院に対する処罰を政府に要求。地元政府は不正行為が見付かった場合、最も厳しい措置を講じるとの方針を示していた。