チリ大統領選、保守派のピニェラ前大統領が返り咲き
(CNN) 南米チリの大統領選は17日に決選投票が行われ、2010年から14年まで大統領を務めた保守派のセバスチャン・ピニェラ氏が左派のアレハンドロ・ギジェル氏を破って当選した。
チリの選挙当局の集計によれば、ピニェラ氏とギジェル氏の得票率はそれぞれ54.58%と45.42%。世論調査による事前の予想よりも大差がついた形だ。
現職のバチェレ大統領の支持を受けたギジェル氏は、現政権の政策の多くを継続するとの公約を掲げていた。
銅価格の下落でチリ経済が深刻な影響を受けるなか、バチェレ大統領に向けては事態に対処できていないとする批判が噴出。過去数カ月で支持率は急落していた。
米経済誌フォーブスによると、ビジネスマンから政治家に転じたピニェラ氏の資産総額は推定27億ドル(約3040億円)。南米ではアルゼンチン、ブラジル、パラグアイといった国々で保守派が選挙を制する動きが相次いでいるほか、巨額の富を持つ人物が指導者の地位に就くケースも続いている。