入院中の新生児4人、1時間半の間に相次ぎ死亡 韓国
(CNN) 韓国・ソウルの大学病院で、集中治療室に入院していた新生児4人が1時間半の間に相次いで死亡したことを受け、当局は、細菌感染や医療ミスの疑いもあるとみて、死因の究明に乗り出した。
4人は早産で生まれ、梨花女子大付属木洞病院の新生児集中治療室で保育器の中に寝かされていたが、16日に心不全を起こし、蘇生措置を行ったものの、相次いで死亡した。当局によると、入院中の乳児4人が相次いで心不全に見舞われるのは極めて異例だという。
死亡したのは生後9日と24日の女の子2人と、5週間および6週間の男の子2人だった。
検視の結果、4人とも腸内でガスが膨張していたことが判明。ガスの膨張は苦痛を生じさせ、破裂の原因になることもある。当局は今後1カ月ほどかけて顕微鏡標本検査や血液検査などを行い、診断を確定する。
韓国疾病対策センターによると、死亡前に行った血液培養検査では乳児のうち3人に細菌感染の疑いがあることが分かった。細菌の種類は20日に判明する見通し。
4人は細菌感染や医療ミスなど予防可能な原因のために死亡したとする報道もあり、検視は法医学の専門家チームが担当した。
診療記録によると、乳児は4人とも、静脈を通じて栄養を投与されており、1人は人工呼吸器を装着されていた
。当局が捜査に着手したことを受け、同病院に入院していた乳児8人は疾病対策センターの要請によって別の施設へ移され、4人は退院した。