宮殿で抗議、王子11人を拘束 サウジアラビア
(CNN) サウジアラビアの首都リヤドで4日、王族への光熱費の支給を中止する勅令に抗議して宮殿前に座り込んだ王子11人が拘束されていたことが分かった。同国の司法長官が6日に発表した。
長官の声明によると、王子らはまた、2016年に殺人罪で死刑になった王子の補償金給付も要求していた。
当局は王子らのグループに違法な要求だと伝えたが、王子らは退去せず、公の秩序を乱したとして拘束された。裁判を待つ間、リヤド南郊の刑務所に収容されているという。
声明は、サウジアラビアの法律では万人が平等に裁かれると強調している。
同国では昨年11月、サルマン国王の息子、ムハンマド皇太子が率いる「反腐敗最高委員会」の下で多数の王族や実業家、政府高官らが逮捕された。皇太子はこのほかにも補助金削減や新たな税金の導入、女性に対する行動規制の緩和など、積極的な改革を主導してきた。
国王は最近、イエメンに駐留する兵士や公務員、学生への生活費補助を拡大する措置も発表している。