ウガンダ大統領、「トランプ氏が大好き」 率直な見解を好感
(CNN) アフリカ諸国に対し侮辱的な発言をしたとしてトランプ米大統領への批判が高まるなか、アフリカ東部に位置するウガンダのムセベニ大統領はこのほど、メディアを通じトランプ氏のことが「大好き」だと明言した。理由として、アフリカ諸国の人々に向けて「率直に意見を述べてくれる」点を挙げている。
トランプ氏については移民問題をめぐる今月の会合でアフリカ諸国を「便所のような国」と形容したとして、アフリカ連合(AU)とアフリカ諸国の国連大使らが厳しく非難する声明を出していた。
こうしたなかムセベニ大統領は、23日の国会議員らへの演説でトランプ氏を称賛。「米国には歴代で最高の大統領がいる。トランプ氏だ。私はトランプ氏が大好きだ」「なぜならトランプ氏は、アフリカの諸国民に向かって率直に意見を述べてくれる。発言が誤って伝えられているのかどうかはわからないが、率直な物言いには好感が持てる」と語った。
また同日のツイッターには、アフリカ諸国の発展が遅れているのはそれぞれの国の責任だとするコメントを投稿した。
その中でムセベニ大統領は「アフリカ諸国は自分たちの抱える問題を解決する必要がある」「アフリカが弱体なのはアフリカ人の責任だ。インドの12倍の大きさを持ちながら、なぜわれわれは強くなれないのか」と主張した。
ムセベニ大統領は30年以上にわたって政権の座に就いている。2016年の大統領選で勝利し現在5期目に入っているが、選挙期間中、野党党首は収監されていた。
野党勢力はムセベニ氏が票を不正に操作したと訴えている。