イランの女性たち、ベールを外して抗議デモ
(CNN) イランの女性たちが髪を覆うイスラム教のベール「ヒジャブ」を外し、公共の場での着用を義務付けた法律に抗議する運動が広がっている。
ソーシャルメディアには、何人もの女性がそれぞれヒジャブを外して棒の先に付け、歩道のケーブルボックスの上に立つ画像が投稿されている。
運動のきっかけになったのは、昨年12月に同国で起きた反政府デモにヒジャブを脱いで参加し、当局に拘束されたビダ・モハベドさん。テヘラン中心部の「革命通り」で黒髪をなびかせ、白いヒジャブを棒で掲げた姿の動画がインターネット上で注目を集めた。
国内の経済不振や汚職などに抗議する12月に始まったデモでは21人が死亡し、数百~数千人が拘束されたと伝えられるが、今月中旬には400人以上が釈放された。
モハベドさんも28日に釈放されたとみられ、これを受けて女性たちからソーシャルメディアへの投稿が相次いだ。
同国ではロハニ大統領が女性の運転を解禁するなど、穏健派路線の政策を進めているが、公共の場でヒジャブを着用しない女性は依然として禁錮刑を言い渡される可能性がある。