ロシアで旅客機墜落、71人死亡 トラブルの連絡なし

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ドモジェドボ空港から約40キロ離れた場所で見つかった残骸

ドモジェドボ空港から約40キロ離れた場所で見つかった残骸

モスクワ(CNN) ロシアの首都モスクワ近郊で11日、離陸直後の国内線旅客機が墜落し、乗客65人、乗員6人が全員死亡した。国営メディアによれば、墜落前に乗員からトラブルの連絡はなかった。

墜落したのはサラトフ航空のアントノフ148型機。モスクワのドモジェドボ空港を出発し、カザフスタン国境に近い都市オルスクへ向かっていた。

国営メディアによると、乗客の中には未成年者が3人含まれ、年齢は5、13、17歳だった。

モスクワのCNN記者は、同市周辺が数十年ぶりの大雪に見舞われていたと指摘した。ただ現時点で、天候が墜落の原因だったかどうかは不明。調査委員会はあらゆる可能性を視野に入れ、刑事事件として捜査を始めた。当局は航空会社や空港のスタッフから事情を聴いている。

現場からは飛行記録装置が回収されたが、音声記録装置は見つかっていない。周辺約1キロの広い範囲にがれきや遺体が散乱しているという。

アントノフはウクライナの航空機メーカー。148型機は2009年に初めて導入された。

旅客機の事故で死者が出たのは440日ぶり。これは現代航空史上で最も長い無事故記録だった。

サラトフ航空はこれまで墜落事故を起こしたことがなかったが、15年の抜き打ち検査で企業トップの親族が飛行中の操縦室に入っていたことが発覚し、国際線の運航を半年間禁止されていた。

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