東グータ、ロシアが限定的停戦を指示 塩素ガス使用の疑いも

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
損壊した東グータの建物=25日

損壊した東グータの建物=25日

(CNN) シリア政権軍の空爆で多数の犠牲者が出ている首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域、東グータについて、同政権を支援するロシアが26日、毎日5時間の停戦を指示した。東グータでは25日に化学兵器の塩素ガスが使われたとの情報もある。

ロシア国営タス通信によると、プーチン大統領は人道措置として、現地時間の午前9時から午後2時までは戦闘を停止するよう指示した。同通信は、住民が避難できるルートも確保されると伝えている。

東グータでの戦闘をめぐっては、国連安全保障理事会で24日、30日間の停戦を求める決議が採択された。しかし政権軍は「テロとの戦いを継続する」と表明。情勢は停戦決議後も変わらず、激しい空爆や砲撃が続いていた。

反体制派は、東グータで複数の住民が塩素ガスを吸い込み、病院へ運ばれたと主張している。反体制派の医療団体によると、現地の住民や救急車の運転手、患者から明らかに塩素ガスのにおいが認められたという。

シリア系米国人医療協会(SAMS)はツイッターを通し、化学物質との接触を示す症状で子ども6人を含む16人が手当てを受けたと伝えた。CNNが入手した画像には、酸素マスクを着けるなどして治療を受ける大人や子どもの姿が写っている。

救助ボランティア団体、ホワイトヘルメッツは、塩素ガスによる攻撃で子ども1人が死亡したとツイートした。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]