中国共産党、国家主席の任期撤廃へ 習氏の3期目就任に道
(CNN) 中国共産党は26日までに、国家主席の任期を2期10年とする現憲法の規定を改正し、習近平(シーチンピン)国家主席の3期目就任を可能にする方針を発表した。
国営新華社通信が伝えた。副主席の任期に関する規定についても同じく撤廃するという。改正案は3月5日に開幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で審議される。
可決すれば、習氏は国家主席の地位に無期限で就くことが可能になる。同氏の就任に先立つ20年間、中国の国家主席は2期10年を務めた後でその任を退いてきた。
昨年10月の共産党大会で、習氏は自身の後継者となる人物を明確に示さなかった。これを受け専門家からは、同氏が共産党総書記の座にとどまる意向だとの観測が出ていた。
ただ国家主席と異なり共産党総書記には任期の上限がないため、その時点では憲法改正が必要になるかどうかについて懐疑的な見方もあった。