米国防長官、シリアの化学兵器使用に警告 軍事的行動を示唆
ワシントン(CNN) マティス米国防長官は11日、シリアのアサド政権が化学兵器を使用するのは無分別なことだと語り、米国が軍事的な対抗措置を取る可能性を示唆した。中東オマーンへ向かう途中、記者団に語った。
マティス氏は、アサド政権が毒ガスの化学兵器を使うことは「非常に無分別」だと強調。「私が思うに、トランプ大統領は政権初期の段階でそれを極めて明確にしている」と述べた。
トランプ氏は昨年4月、化学兵器の使用が疑われた攻撃への対抗措置として、シリア空軍基地へのミサイル攻撃を命じた。
マティス氏はまた、アサド政権を支援するロシアの責任を追及した。シリアが2013年にロシアの仲介で化学兵器の廃棄に同意していたことを指摘し、「やはりロシアは無能なのか、それともアサド大統領とぐるになっているということか」と非難した。
さらに、ロシアのプーチン大統領が「無敵」と誇示しているロシアの新型兵器にも言及。「戦略的な評価を下すのが私の仕事」としたうえで、「ロシアの軍事力にはまったく変化がみられない」と述べ、新型兵器によって軍事バランスが変わったり、米国が「抑止態勢の変更」を迫られたりすることはないと強調した。