東グータへの攻撃、死者48人と支援団体 化学兵器使用か
シリア・ダマスカス(CNN) シリア反体制派の支配地域で化学兵器が使われたとされる問題で、現地の支援団体は9日までに共同声明を発表し、少なくとも48人が死亡したと明らかにした。
シリア反体制派が最後まで抵抗を続けていた東グータのドゥーマ地区は、7日に化学兵器を使ったと思われる攻撃を受けた。
この攻撃について、反体制派の活動家は、シリア軍のヘリコプターが化学物質の入ったたる爆弾をドゥーマ地区に投下したと話している。
救急隊や活動家が撮影した写真には、子どもを含む犠牲者が、口から泡を吹くなどして横たわる姿が写っている。救急隊によれば、自宅で窒息死した住民もいたという。
現地で活動する「ホワイト・ヘルメッツ」などの支援団体によると、ドゥーマ地区攻撃では少なくとも48人が死亡し、500人は「有毒ガス」にさらされたような症状を訴えている。別の団体は、犠牲者の数はもっと多いと報告した。CNNでは、こうした情報や映像の信ぴょう性を確認できていない。
国際医療支援団体「シリア医療救援組織連合(UOSSM)」によれば、東グータで活動する医師が今回の攻撃後に診察した患者たちは、身体の震えが止まらない状態で、身体がまひしたり、反応がなくなったりした患者もいる。
被害に遭った地域の中には、市民数百人が地下シェルターで暮らす住宅地も含まれるという。