104歳科学者、10日に安楽死へ 「死を歓迎」の心境語る
第1次世界大戦が勃発する数カ月前の1914年4月、ロンドンに生まれ、子ども時代にオーストラリアへ移住。英国と米国、オーストラリアの大学で教鞭(きょうべん)をとり、1979年に引退後は、世界の生態系に関する学術書籍を編さんした。2016年にはオーストラリア勲章を授与されている。
人生で最高の思い出は、フィジーやスウェーデンなどたくさんの国を訪れたことだった。良い人生を送るための若者へのアドバイスとして、「あらゆるチャンスを逃さないこと。そのチャンスが他人に危害を加えるものでない限り」と助言する。
10日、最期の瞬間に考えることは、と尋ねた質問への答えは最高の切れ味だった。
「針のことを考えて、ちゃんと刺さってくれるよう願うよ」