104歳科学者、10日に安楽死へ 「死を歓迎」の心境語る
死ぬためにスイスへ渡航しなければならなかったことについては憤りを感じるといい、自分の行動がきっかけとなって、西オーストラリア州の法改正が実現することを願うと語った。
2日後に迫った自身の死については「心待ちにしている」と言い切った。「この期間が私へのインタビューに使われ、自分が安楽死というアイデアに脚光を浴びせることができて満足している」
「ほかの国もスイスに続き、一定の条件を満たせば誰もがこうした施設を利用できるようにしてほしい」
死を怖いとは思わない、むしろ「その時が来たら歓迎する」とグッダルさんは言う。「死のプロセスはどちらかというと不快かもしれないが、必ずしもそうとは限らない。私の場合は不快ではないことを願う」
10日には、致死薬のペントバルビタールナトリウムで満たした静脈注射の針を医師がグッダルさんの腕に刺し、グッダルさん自らが投薬を開始する。
車椅子生活になっても自虐的ユーモアのセンスは失っていない様子で、インタビューの際に着ていた上衣の胸には「醜態さらして加齢中」の文字があしらってあった。