エアアジアを汚職捜査、国際線認可絡みか インド
香港(CNNMoney) インドの中央捜査局(CBI)は31日までに、アジア最大手の格安航空「エアアジア」(本拠・マレーシア)の現地法人が違法手段を通じてインドの関連当局に賄賂を渡した疑いがあるとして捜査を開始したことを明らかにした。
ニューデリー、ムンバイやバンガロールなどの各都市で事務所や従業員の自宅を捜索。同航空の創業者でもあるトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)も容疑者の1人とした。
これに対し同航空の現地法人の責任者は声明で違反行為を否定した。地元警察によると、現地法人の幹部陣は第3者を通じ政府当局者に贈賄した疑いがある。国際線就航の認可獲得を狙ったとみられる。
エアアジアのインド進出は2014年で運航機材は18機。インド内の航空会社が国際線運航に必要な機材数や事業年月で条件を満たしていなかったとされる。
今回の捜査着手の報を受け、同社の株価はマレーシアの首都クアラルンプールで約7%下落した。
CBIの捜査は、エアアジアの現地法人の外国投資法違反容疑も対象にしている。インドでは外国航空会社が地元の航空会社の支配権を握る株式取得は禁じられている。合弁企業というより事実上の子会社として現地法人を運営していた同航空の手法が違法との見方が出ている。