世界の子どもの半分以上、戦争・貧困・女性差別のリスクに直面
富裕国では子どもの生存格差が大きい現状も浮き彫りになった。先住民の子どもの死亡率は、米国では国の平均より40%高く、カナダでは20~360%も高いという。
貧困層の子どもの死亡率は2000年以来、富裕層よりも早いペースで低下しているものの、格差縮小のペースは十分とはいえない。
世界の児童労働は2000年に比べて40%近く減少した。それでも推定1億5200万人の子どもが、今も児童労働から抜け出せず、自分や家族の生計を支えるために働かざるをえない状況にある。
10億人以上の子どもは貧困国に住み、2億4000万人は紛争にさらされている国に居住。女の子のうち5億7500万人以上は、性差別が深刻な問題とされる国に住んでいる。
「貧富の格差を解消すれば、何百万もの若い命が救われる」。報告書はそう結んでいる。