中国で見えてきた不妊問題<3> 伝統療法と最新の治療法

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不妊で悩むことになるとは思わなかったと語るシーさん

不妊で悩むことになるとは思わなかったと語るシーさん

北京(CNN) 中国では不妊対策として、アプリやソーシャルメディアといった最新技術の活用に加え、伝統的な漢方薬を使った治療法への関心も再び高まっており、企業は不妊治療をビジネスチャンスととらえている。

前回「中国で見えてきた不妊問題<2> 声に出せない苦悩」はこちら

中国最大の通販サイト「淘宝(タオバオ)」には、不妊治療支援グッズを販売する店が数多く存在する。中国東部、浙江省の国営病院で医師として勤務するファン氏は、淘宝で自家製の足温浴用ハーブを毎月数万点販売しており、ここ数年、需要はファン氏の予想をはるかに上回るペースで伸びているという。

足温浴には魔法のような効果はないが、顧客の健康全般が改善し、妊娠を促すとファン氏は考えている。伝統的な漢方医学では、足は健康維持に極めて重要と考えられているという。

一方、不妊対策として最新技術の利用も増えている。「微信(ウィーチャット)」上で、不妊に悩む女性を支援するグループを運営するフィービー・パン氏によると、不妊治療を受けている人々の間で、排卵追跡アプリが「大人気」だという。

中国で最も人気の高い妊活アプリが「疯狂造人」だ。このアプリは基礎体温、排卵、生理などを追跡し、子作りに最適な時期を知らせてくれる。開発会社によると、このアプリの最大の特徴はアルゴリズムを使った体外受精支援機能で、体外受精の総費用や成功率を予測し、さらに顧客と国内外のクリニックとの仲介も行う。

現在、同アプリの累積ユーザー数は800万人に達し、過去4年間に7万組の家族がこのアプリを利用して妊娠に成功したという。

シー・シャオシンさんのような女性たちは、試行錯誤の精神で妊活に励んでおり、希望を捨てていない。シーさんは、妊活アプリのユーザーで、さらに人々が体外受精の経験について語り合う微信上の7つのグループのメンバーでもある。

シーさんはまだ妊活を始めたばかりで、妊娠への道のりは長いかもしれない。

「妊活は精神的にも肉体的にもストレスがたまるが、わずかでも望みがある限り、妊活を続ける。そしていつか必ず子どもを作る」とシーさんは力を込めた。

連載終わり

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