トルコ裁判所、米牧師の釈放を認めず ギリシャ兵2人は帰国
トルコ・イスタンブール(CNN) トルコの裁判所は15日、米国人の牧師アンドルー・ブランソン氏による釈放の請求を棄却した。ブランソン氏の弁護士が明らかにした。一方で、拘束されていたギリシャ兵2人と人権活動家1人ついては釈放を認めた。
国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」はトルコ支部の支部長が釈放されるとの報道について「大変喜ばしい」と述べた。地元メディアなどによれば、ギリシャ兵2人は15日に帰国した。
トルコは、ブランソン氏について、2016年にトルコで起きたクーデター未遂を支援したとして非難している。ブランソン氏をめぐって、米政府とトルコ政府の関係は悪化した。
ブランソン氏は先月、自宅軟禁となったが、拘束状態におかれて約2年が経過している。米当局者はブランソン氏の嫌疑に対する信用に足る証拠はないとしており、トランプ政権はブランソン氏の釈放をめぐり数週間にわたって交渉を行っている。
ブランソン氏の弁護士は上訴する考えを明らかにした。
米国とトルコは貿易をめぐっても対立を深めている。トルコは15日、自動車やアルコールなどの米国製品に追加関税を実施する方針を明らかにした。前日にはエルドアン大統領が米国製の電気製品について不買運動を呼び掛けていた。