トルコ大統領、米国の経済制裁を非難 通貨急落受け

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トルコのエルドアン大統領が、米国による経済制裁を「同盟国」への裏切りと非難/Chris McGrath/Getty Images Europe/Getty Images

トルコのエルドアン大統領が、米国による経済制裁を「同盟国」への裏切りと非難/Chris McGrath/Getty Images Europe/Getty Images

香港(CNNMoney) トルコのエルドアン大統領は13日、同国に対する経済制裁を発動した米国を厳しく非難した。制裁を受けてトルコの通貨リラは暴落。投資家の間では財政危機への懸念が高まっている。

同日演説したエルドアン大統領は、通貨安の影響緩和に向けた利上げには踏み切らないとする考えを明言。またトルコに対する新たな通商関税の導入を発表した米国に言及し「北大西洋条約機構(NATO)の同盟国を背中から刺すのか? こんなことが受け入れられるだろうか?」と非難した。

トルコと米国は、トルコ当局が国内で拘束している米国人牧師の身柄をめぐって関係が悪化。牧師の即時解放に応じないトルコに対し、米国は鉄鋼及びアルミニウムにかかる関税を2倍に引き上げるなどの決定を行っていた。

こうしたなか通貨リラは先週20%以上下落。13日も米ドルに対して11%値下がりし、相場は過去最低の水準を記録した。

投資家からは、通貨安に歯止めをかける対策を講じなければ、トルコ経済はリセッション(景気後退)に陥る恐れがあるとの懸念の声が上がっている。

これに対しトルコの当局者は、通貨安は投機的な攻撃の結果であり国内経済の実態を反映したものではないと主張。13日には声明を出し、ソーシャルメディアのアカウント346件について、リラの暴落を引き起こす書き込みがあったとして捜査していると述べた。

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