赤道ギニア訪問団から現金など没収、18億円以上 ブラジル

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赤道ギニアの副大統領らが訪問先のブラジルで現金などを没収された/AFP/AFP/AFP/Getty Images

赤道ギニアの副大統領らが訪問先のブラジルで現金などを没収された/AFP/AFP/AFP/Getty Images

ナイジェリア・ラゴス(CNN) 南米ブラジルのサンパウロの空港に到着したアフリカ西部、赤道ギニアのテオドロ・ヌゲマ・オビアン・マング副大統領(48)の随行団11人が専用機や荷物の検査を受け、総額1600万米ドル(約18億円)以上に達する現金と高級時計などが連邦警察に没収される一幕がこのほどあった。

ブラジルの地元メディアが報じた。同国では現金2400ドル以上の国内持ち込みは法律で禁止されている。荷物検査などが免除される外交官特権を保持するのは今回、副大統領のみだった。

ブラジルの地元紙によると、駐ブラジルの赤道ギニア大使館当局者は、随行団が持っていた現金は副大統領のサンパウロでの治療費とホテル宿泊料と説明した。現金は約150万ドルで高級時計の値打ちは1500万ドル以上相当とされる。副大統領のイニシャルが刻まれた時計は個人的に使用していたという。

副大統領は石油資源が豊富な赤道ギニアを39年間にわたって統治するテオドロ・オビアン・ヌゲマ・ムバソゴ大統領の息子。

過去には公金を横領して邸宅や車を購入し、海外でぜいたくな生活を享受する疑いが浮上したこともある。2014年には、米国内で公金の蓄財への流用疑惑を受けた和解策として、米カリフォルニア州内の邸宅や高級車フェラーリを売却し、2000万ドルを慈善活動に寄金していた。

昨年にはフランスで公金横領や資金洗浄の罪で執行猶予付きの禁錮3年の判決も受けていた。

ブラジル外務省は今回の押収について連邦警察や税関当局と協議し、対応策を決めるとしている。

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