ローマ法王の好感度が最低水準に、教会醜聞響く 米世論調査
(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王を非常にもしくは概ね好意的にとらえている米国のカトリック教徒の比率は72%で、今年1月の類似調査時の84%から落ち込んだことが最新世論調査で7日までにわかった。
調査は米シンクタンク「ピュー・リサーチ・センター」が実施。同法王が就任した13年3月以降のピューによる類似調査を見た場合、72%の数字は最低水準となっている。好感度の下落の背景には、カトリック教会を襲う聖職者による未成年者らへの性的虐待問題があるとしている。
今回の調査結果によると、2014年2月の調査では週1回のミサに通う信者10人のうち7人以上が同法王による性的虐待問題への対応策に満足の意を表明。しかし、今年9月に実施された今回調査では34%に激減していた。
この不満は各年代層でほぼ共通しており、法王の問題への取り組み方を支持したのは年配者層の28%、男性27%、女性36%、保守派24%にリベラル派37%などだった。
法王の伝統的な道徳問題に関する立場への賛意は各年代層でより高かったが、この比率も14年2月以降、減少基調となっている。
CNNも最近、フランシスコ法王に関する世論調査結果を発表し、好意的に受け止める米国人は48%で昨年1月の調査時の66%からの大幅下落を報じていた。カトリック教徒の間では83%から63%に後退していた。