ロシア元スパイ襲撃、2人目の容疑者は軍医 英報道サイトが発表
(CNN) 英南部ソールズベリーで今年3月、ロシアの元スパイらが神経剤で襲われた事件について、英調査報道サイト「べリングキャット」は8日、容疑者2人のうち1人はロシアの軍医だったとの調査結果を発表した。
べリングキャットは先月、1人目の容疑者がロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の大佐だったと発表したが、ロシア外務省の報道官は「でっち上げだ」と主張していた。
2人目はアレクサンドル・ペトロフという偽名を使っていた人物で、同サイトによれば本名はアレクサンドル・ミシュキン。GRUに所属する39歳の医師とされる。本人を知る同じ出身地などの情報筋が、正体を確認したという。
べリングキャットによると、この軍医は1979年にロシア北西部アルハンゲリスク州の村で生まれ、サンクトペテルブルクの軍医学校を卒業した。GRUに採用されて2010年にはモスクワへ移り、偽名の身分証明書とパスポートを与えられていた。
ロンドン警視庁は同サイトについてのコメントを避け、偽名の容疑者2人に対する欧州逮捕状と国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)の国際手配は引き続き有効だと述べた。