ハンガリーで路上生活が犯罪に、憲法の新条項発効

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ハンガリーで、路上での習慣的な寝泊りが犯罪に/FSTOPLIGHT/iStock Unreleased/Getty Images

ハンガリーで、路上での習慣的な寝泊りが犯罪に/FSTOPLIGHT/iStock Unreleased/Getty Images

(CNN) ハンガリーで15日、路上で寝泊まりすることを違法とする憲法の新たな条項が発効した。「公共の場に習慣的に居住する」ことを禁じ、従わない場合は警察による強制的な排除や所持品の押収が可能となる。

ホームレスの人たちが路上などから退去して収容施設に入ることを拒否すると、公的な作業のプログラムへの参加を強制される。罰金を支払えば参加は免除となるが、支払いが不可能な場合、刑務所に収監されることになる。

政府は13日、今回の条項について「社会全体の利益に資する」ものだと発表。政府の各機関はホームレスの人たちに対応するための場を十分確保していると強調した。

しかしこうした方針を受け、国内の最も立場の弱い人たちを一段と追いつめることになるとの見方から、オルバン首相を批判する声も上がっている。

条項を盛り込む法案が議会で初めて通過した6月、ホームレス問題を担当する国連の特別報告者は、「ホームレスの人たちや家を持たない人たちに対し、非情かつ冷酷で、尊厳をおとしめる扱いがなされる懸念を呼び起こす」と発言。ホームレスを一時的に収容する施設についても、数が足りていないと指摘していた。ハンガリーには1万人以上のホームレスが暮らしていると推定される。

一方ハンガリー政府は、現時点で国内にホームレスのための収容施設が1万9000カ所存在すると主張。また今年は「困窮した人々の支援」に向けて91億フォリント(約36億円)の資金を拠出する計画だとしている。

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