JALの副操縦士から許容量の10倍のアルコール検出、罪状認める ロンドン
(CNN) 日本航空の国際便に乗務予定だった副操縦士が、出発直前の検査で許容量のほぼ10倍のアルコールが検出されて逮捕され、1日、英ロンドンの治安裁判所に出廷して罪状を認めた。
ロンドン警視庁などによると、容疑者は42歳の副操縦士の男で、ロンドンのヒースロー空港発東京行きの日本航空JL44便に搭乗予定だった。しかし出発の50分前に受けた検査で、血液100ミリリットル当たり189ミリグラムのアルコールが検出され、逮捕された。操縦士の基準値は20ミリグラムだった。
同容疑者はロンドンの治安裁判所で1日、基準値を超えるアルコールを摂取していたことを認めた。
NHKによると、乗員を乗せたバスの運転手がアルコール臭に気付いて警察に通報した。副操縦士は前夜にボトル2本のワインとピッチャー1杯分のビールを飲んだことを認めているという。 同容疑者はロンドンで引き続き拘束され、11月29日に判決を言い渡される。
日本航空は問題の発覚を受けて謝罪し、再発防止策を講じると表明した。
同容疑者が乗務予定だった便は残る2人の操縦士で運航し、1時間以上遅れて出発した。
AFP通信によると、操縦士の飲酒を巡っては全日空も10月下旬、操縦士が大量の飲酒で体調を崩し、国内便5便に遅れが出たとして謝罪していた。
英国では今年6月、ブリティッシュ・エアウェイズのベテラン操縦士が、出発前に基準値の4倍を超すアルコールが検出され、禁錮8カ月を言い渡された。