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「遺体の返還を」、カショギ氏の息子2人が訴え CNN EXCLUSIVE

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「遺体を返してほしい」と訴えるサラー氏(右)とアブドゥラ氏/CNN

「遺体を返してほしい」と訴えるサラー氏(右)とアブドゥラ氏/CNN

ワシントン(CNN) トルコのサウジアラビア総領事館で殺害されたサウジアラビア人記者、ジャマル・カショギ氏の息子2人がこのほど、米ワシントンでCNNとの単独インタビューに応じ、「父の遺体を返してほしい」と訴えた。

同氏の長男サラー・カショギ氏(35)と次男のアブドゥラ氏(33)はインタビューで、「父は勇敢で寛大な人だった」と振り返った。

アブドゥラ氏は「父が苦しまずに素早く、静かに死を迎えたことを願うばかりだ」と語った。

トルコ当局はカショギ氏が総領事館内で、サウジから送り込まれたチームに殺害されたと発表したが、同氏の遺体はまだ見つかっていない。トルコ検察は遺体が切断されたとの見方を示す一方、米紙ワシントン・ポストは酸で溶かされた可能性を報じている。

サラー氏は「私たちが今望んでいるのは、父を家族の墓に埋葬してやることだけ」と訴えた。事件の真相は遺族にとってもなぞのままで、ニュース報道だけが頼りだと明かした。

記者会見に出席したサウジアラビア人記者、ジャマル・カショギ氏=2014年、バーレーン・マナマ/MOHAMMED AL-SHAIKH/AFP/AFP/Getty Images
記者会見に出席したサウジアラビア人記者、ジャマル・カショギ氏=2014年、バーレーン・マナマ/MOHAMMED AL-SHAIKH/AFP/AFP/Getty Images

さらに「父は穏健で、だれからも好かれる人柄だった」と強調。カショギ氏をめぐる世論が政治的に扱われ過ぎて、真相解明が遠のくことを懸念していると述べた。

サウジのムハンマド皇太子はカショギ氏について、米政権高官らに「危険なイスラム主義者だ」と語ったと報じられている。

これに対してサラー氏は、「父は母国を愛していた」「反体制派だったことはない。サウジの君主制や、現在進められている改革に賛同していた」と説明した。

一方で、サルマン国王が「関与した者全員を処罰する」と表明した発言を信じていると述べ、「そうでなければサウジが内部調査を始めるはずがない」と主張した。

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