合意案否決なら不信任投票を、野党・労働党が解散総選挙狙う
(CNN) 英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、EUとの間で離脱の条件などを定めた合意案について英議会での採択が12月11日に行われるが、この合意案が議会で否決された場合には野党・労働党はメイ首相に対する不信任決議を求め、総選挙に持ち込みたい考えだ。労働党でEU離脱問題を担当するキア・スターマー議員が明らかにした。
スターマー議員は英スカイニュースの取材に対し、合意案が否決された場合には、メイ政権に対する信認に疑問符が付くのではないかとの見方を示した。
アルゼンチンで開催された主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)から帰国したメイ首相が合意案の議会通過に向けて異議を唱える議員の説得に使える時間は1週間だ。
ゴーブ環境相はEU離脱を支持しているが、合意案の議会通過は難しい状況であると認めている。ゴーブ氏は英BBCの取材に対し、合意案が通過しなかった場合の選択肢は、合意なしの離脱か、離脱そのものがなくなるかのどちらかではないかとの見通しを示した。
メイ首相が取りまとめた合意案については、与党・保守党に閣外協力する北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)も反対姿勢を示しており、可決されるかどうかは不透明な状況だ。