2018年は記者への暴力が急増、80人死亡 国際NGO調査
(CNN) 国際NGO「国境なき記者団(RSF)」は20日までに、今年1月1日から12月1日までの期間に行方が分からなくなったり、殺害されたり、拘束されるなどした記者のリストを発表した。今年は、死亡した記者が80人を記録するなど、記者に対する暴力行為が急増していることがみてとれる。
RSFは声明で、「記者がこれほどまでの暴力や虐待にさらされたことは2018年以前はなかった」と述べた。
今年は米国でも記者6人が死亡しており、初めて死者数で上位5番目に入った。
記者の死亡数が多かったのは、アフガニスタンが最多で15人。その後に、シリアの11人、メキシコの9人、イエメンの8人が続く。米国はインドとならんで死者6人で5番目になった。
米国では6月に新聞社キャピタル・ガゼットが襲撃され記者4人が死亡した。そのほか、ハリケーンの取材中に2人が死亡した。
RSFのクリストフ・ドロワール事務局長は世界各地の記者にとって現在は危機的状況だと指摘。記者に対する憎しみが声に出され、ときには、良心的でない政治家や宗教指導者、実業家が公然と発言することで悲劇的な結果がもたらされているとの見方を示した。