国連、ウイグル族「再教育施設」の直接調査求める

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国連が中国政府に対し、ウイグル族の「再教育収容施設」への訪問許可を求めた/Wang HE/Getty Images AsiaPac/Getty Images

国連が中国政府に対し、ウイグル族の「再教育収容施設」への訪問許可を求めた/Wang HE/Getty Images AsiaPac/Getty Images

(CNN) 中国北西部の新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族の人権侵害が指摘されている問題で国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は5日、多数のウイグル族が拘束されているとする「再教育収容施設」を直接訪問出来る許可を中国政府に求めた。

OHCHRのミチェル・バチェレ高等弁務官は、自らの組織が入手した憂慮すべき内容の報告書の真偽を確かめたいと述べた。

ウイグル族の100万人以上が収容施設に入れられているとの情報もある。収容所の経験者は、拷問が行われ、中国共産党の教義学習を強いられているとも証言している。ウイグル族の多くはイスラム教徒。

一方、中国政府は、これら施設はウイグル族内の過激思想を一掃させるための自発的な職業訓練センターとし、拘束施設であることは否定している。

新疆ウイグル自治区の収容所問題では、ドイツ政府の人権擁護政策の責任者が最近、訪中した際に収容所訪問の許可を拒絶された事実を明かしていた。今後も許可を求め続けるとして、中国内の人権状況に深い懸念を示した。

国連では先月、中国の人権問題に関する聴聞会が開かれ、12カ国以上が新疆ウイグル自治区でのウイグル族の「恣意的な拘束」の中止を要求していた。

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