欧州各地で続く悪天候、雪崩関連の死者16人に

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救助隊が雪崩に巻き込まれたバスを掘り出す様子=スイス/GIAN EHRENZELLER/KEYSTONE/EPA-EFE

救助隊が雪崩に巻き込まれたバスを掘り出す様子=スイス/GIAN EHRENZELLER/KEYSTONE/EPA-EFE

(CNN) 欧州で年明けから吹雪などの悪天候が続き、雪崩に関連する死者が少なくとも計16人報告されている。

オーストリア西部のスキーリゾート、レッヒ・アム・アールベルクの近くで発生した雪崩ではドイツ人のスキー客3人が死亡し、1人が行方不明になった。捜索作業は大雪と雪崩の危険性のため中止され、再開は15日以降となる見通しだ。

フランス東部オートサボアでは、パトロール隊が人工雪崩を誘発するために使っていた装置が爆発を起こし、隊員2人が死亡した。

スイス南部のスキーリゾート、ツェルマットでは先週、大雪と停電でリフトなどが停止し、推定1万3000人が身動きの取れない状態になった。

欧州には低気圧が停滞し、アルプス山脈北部からスペイン中部の山岳地帯にかけての広い範囲で大雪が観測されている。ギリシャでは先週、史上最低気温のマイナス23度を記録した。

ドイツやオーストリアのアルプス北斜面は繰り返し吹雪に見舞われ、積雪が3メートルを超えている地域もある。オーストリア国内の多くの地域では、年明けの1週間で平年の1月全体に相当する雪が降った。

男性2人が住宅の屋根から雪を取り除こうとする様子=オーストリア/CHRISTIAN BRUNA/EPA-EFE
男性2人が住宅の屋根から雪を取り除こうとする様子=オーストリア/CHRISTIAN BRUNA/EPA-EFE

ドイツ南部やスイスには最大レベルの警報が出され、オーストリアでは幹線道路や鉄道の交通がストップして市民生活がまひ状態に陥った。

東欧一帯も寒波に見舞われ、今後少なくとも1週間、雪が降り続ける見通し。

地中海東部と中東の一部でも今後2週間ほど、冷たい雨が降り続くと予想される。レバノンでは先週、零度近い寒さの中で、シリア難民の収容施設が洪水に襲われた。

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