サッカー「フラメンゴ」ユースチーム施設で火災、10人死亡 ブラジル
(CNN) ブラジルの名門サッカークラブ、フラメンゴのユースチームの練習用施設で8日未明に火災が発生し、国営ブラジル通信によると、10人が死亡、少なくとも3人が負傷した。選手が宿泊していた寄宿舎が炎に包まれた。
ブラジル通信は死亡した10人のうち14~15歳の選手3人の氏名を伝えた。負傷者3人は地元の病院で治療中で、1人は体の約35%にやけどを負う重症となっている。
フラメンゴはブラジル有数の規模と人気を誇るクラブで、リオデジャネイロを拠点としている。
ブラジル通信によると、リオデジャネイロ州のウイルソン・ウィッツェル知事が3日間の服喪を宣言した。
8日未明に火災が発生したフラメンゴのユースチームの施設/Renato Spyrro/AP
9日にはマラカナンスタジアムで同じリオデジャネイロを本拠地とするフルミネンセとの試合が予定されていたが、火災を受けて延期になった。
フラメンゴのトップ、ロドルフォ・ランディム氏は弔意を示し、記者団に「クラブ123年の歴史の中で間違いなく最悪の悲劇だ」と語った。
昨年フラメンゴからスペインのレアル・マドリードに移籍したビニシウス選手はツイッターで、「あのトレーニングセンターで過ごした日々を思い出すと(今回の火災は)鳥肌が立つ」「今でも信じられないが、皆のことを祈っている。全員の家族に神のご加護を」とつづった。
ブラジル代表としてワールドカップ(W杯)を3度制したペレさんは「フラメンゴの練習場で起きた火事のニュースで1日が始まった」「ブラジルサッカー界にとってとても悲しい日だ」とツイートしている。