決壊の瞬間とらえる映像公開、ブラジルの鉱業用ダム
(CNN) 南米ブラジル南東部ブルマジーニョで鉄鉱石の鉱山用のダムが決壊し100人以上が死亡した事故で、同国テレビ局「Record TV」は2日までに、決壊後に汚泥などを含む濁流が押し寄せる瞬間をとらえた新たなビデオ映像を放映した。
事故発生は1月25日で、数百人が依然行方不明となり、被害規模の正確な把握はまだ終わっていない。鉱山の町であるブルマジーニョは泥土や残骸でほぼ埋もれる悲惨な状況になっている。
ダムを所有する鉱山会社ヴァーレは2015年にも同州内で自社の鉱山のダムが決壊し、犠牲者19人を出す事故を起こしていた。
検察当局は今回の事故の責任は同社にあると主張。一方、ヴァーレ社は被災者の救援に当たっているとしながらも、2015年の事故後、ダムの保全確保に多大な努力を費やしてきたと強調した。
環境保護団体「グリーンピース」などは、15年の事故後、対応策を打ち出せずにいたブラジル政府の不手際を非難した。