パキスタン、インドのジェット機2機を撃墜 政府が発表
ニューデリー(CNN) パキスタン政府は27日、同国空軍が領空内でインドの航空機2機を撃墜したと発表した。両国が領有権を争うカシミール地方の実効支配線を越えたため攻撃したとしている。
パキスタン軍の報道官は同日ツイッターで、撃墜したインドの航空機2機のうち1機がカシミール地方のパキスタン支配地域に、もう1機がインドの支配地域にそれぞれ墜落したと述べた。パイロット1人を拘束したという。
この件について、インドの政府や空軍から公式のコメントは出ていない。CNNはパキスタン側の主張を独自に確認していない。
一方、パキスタン外務省は声明を出し、同国が「非軍事的標的」への空爆を実施したと発表した。パキスタン領空から実効支配線を越えて行った。声明には、インドが「パキスタン国内でテロ活動を展開している」との非難も盛り込まれた。
インドは26日、カシミール地方のパキスタン支配地域で、テロ組織の訓練キャンプを空爆したと発表。パキスタン首相府は27日、「不必要な侵略行為に対して報復措置をとる」と明言していた。
ただパキスタンは上記の空爆について、報復ではなく「自衛の権利と能力を示すことのみを目的としたもの」だと強調。爆撃したのは非軍事的標的で、「人命の損失や巻き添え被害を回避している」と述べた。