世界最高層ビルにNZ首相を投影、イスラム社会への共感に敬意 UAE
(CNN) 50人が死亡したニュージーランドのモスク(イスラム教礼拝所)襲撃事件で被害者に寄り添い、決然とした姿勢を示して世界の称賛の的になったジャシンダ・アーダーン首相。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある世界最高層ビル、ブルジュ・ハリファ(高さ830メートル)に、敬意を込めてその姿が映し出された。
頭をスカーフで覆ったアーダーン首相の姿は、22日にブルジュ・ハリファに投影された。
「ジャシンダ・アーダーン首相とニュージーランドに感謝を込めて。世界のイスラム教徒を震撼(しんかん)させたテロ攻撃の後、あなたが示した心からの共感と支持は、15億人のイスラム教徒の尊敬を勝ち得ました」。ドバイのムハンマド首長はツイッターにそう書き込んだ。
ライトアップされたブルジュ・ハリファの壁面には、事件後にアーダーン首相が国民を抱き締める姿が、「平和」のメッセージとともに映し出された。
アーダーン首相は世界最年少の女性首脳として2017年に就任した。22日に営まれた追悼集会では「ニュージーランドはあなた方と共に哀悼します。私たちは1つです」とイスラム社会に語りかけ、預言者ムハンマドの言葉を引用して「互いの優しさ、思いやり、共感を信じる者は一体も同然です。身体のどこかに苦しいところがあれば、身体全体が痛みを感じます」と述べていた。
15日に起きた事件では2つのモスクが襲撃され、50人が命を落とした。
New Zealand today fell silent in honour of the mosque attacks' martyrs. Thank you PM @jacindaardern and New Zealand for your sincere empathy and support that has won the respect of 1.5 billion Muslims after the terrorist attack that shook the Muslim community around the world. pic.twitter.com/9LDvH0ybhD
— HH Sheikh Mohammed (@HHShkMohd) 2019年3月22日