武装勢力がバス乗客14人を殺害、軍関係者標的か パキスタン
イスラマバード(CNN) パキスタン南西部で18日、治安部隊の制服を着た武装勢力のメンバーが走行中のバス2台を停止させ、車両から降ろした乗客14人を殺害した。地元警察が明らかにした。
同国バルチスタン州警察の幹部はCNNに対し、武装勢力のメンバー15~20人が州南部の町オルマラ近郊でバスを停止させたと説明。乗客のうちバスを降りるよう命じた14人に至近距離から発砲した後、逃走したという。
同幹部は「標的を定めた殺害行為」との見方を示している。
事件に関してはパキスタンからの分離を目指すバルチ系の武装組織BRASが犯行声明を出し、乗客の中にいた軍関係者を標的にしたと明らかにした。被害者が身に着けていた海軍並びに沿岸警備隊の身分証を確認した後に殺害したという。
バスはパキスタンの最大都市カラチから港湾都市のグワダルに向かっていた。警察と各政府機関は事件に対する捜査チームを立ち上げた。
バルチスタン州では数日前、州都クエッタでもイスラム教スンニ派の武装勢力が市場で爆弾を爆発させ、20人が死亡する事態となっていた。