アイルランド、離婚条件緩和へ 国民投票で賛成8割
(CNN) アイルランドで、憲法が定めた離婚の条件が緩和される見通しとなった。緩和の是非を問う国民投票の結果が26日に公表された。
24日実施の国民投票では、82%が現行法の改正を支持した。現在の規定では配偶者と過去5年のうち4年別居している場合に限って離婚の申請が認められる。
投票結果を受けてこの条件は除外され、国会議員らが新たな別居期間を決定することになる。フラナガン司法・平等相は3月、政府が期間を2年に短縮する意向であることを明らかにしていた。
アイルランドで離婚が合法と認められたのは1995年。当時の国民投票での賛成は50.3%と、僅差(きんさ)での決着だった。
2015年と18年には同性婚と妊娠中絶がいずれも国民投票で合法化されるなど、近年は社会の中で歴史的に重要な役割を担ってきたカトリック教会の教義に異議を唱える動きが広がっている。