中国軍艦3隻が豪シドニーに寄港 事前発表なく
(CNN) 中国人民解放軍の艦船3隻が3日、オーストラリアのシドニーに寄港した。豪政府から事前の発表はなく、報道陣の取材も認められなかった。
現地のCNN系列局が伝えたところによると、補給船とフリゲート艦、揚陸艦の3隻がシドニーのガーデンアイランド海軍基地に停泊している。
モリソン首相は訪問先の南太平洋・ソロモン諸島での記者会見で、寄港が以前から予定されていたことを明らかにし、これまでに豪海軍艦も中国に寄港していると指摘。中国との関係を示す「相互訪問」だと説明した。
こうした寄港では通常、報道陣が歓迎式典に招かれるが、今回はカメラが入ることを認めていない。
豪国防省の報道官によると、中国艦は7日まで寄港する予定。同報道官も、政府は中国との間で長期にわたり建設的な関係を維持する方針だと強調した。
3隻には水兵計730人が乗り組み、アフリカ沖で海賊対策に参加していたという。
シドニーには2010年と13年にも中国の軍艦が寄港した。4月下旬には豪海軍艦が中国の青島に入港していた。