マレーシア機撃墜、容疑者4人を殺人罪で起訴へ 合同捜査チーム

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捜査チームはロシア人3人とウクライナ人1人を殺人罪で起訴すると明らかにした/JOHN THYS/AFP/Getty Images

捜査チームはロシア人3人とウクライナ人1人を殺人罪で起訴すると明らかにした/JOHN THYS/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナ東部で2014年に起きたマレーシア航空機撃墜事件で、国際合同捜査チームは19日、ロシアの元軍人ら4人を殺人罪で起訴すると発表した。4人の逮捕状を発布する方針。

起訴されるのはロシア人のイゴーリ・ギルキン、セルゲイ・ドゥビンスキー、オレグ・プラトフの3容疑者と、ウクライナ人のレオニド・ハルチェンコ容疑者。

捜査チームによると、ギルキン容疑者はロシア連邦保安局(FSB)の元大佐で、ドゥビンスキー容疑者はロシア軍参謀本部情報総局(GRU)に雇われていた。プラトフ容疑者はロシアの特殊部隊「GRUスペツナズ」の元兵士。

ウクライナ人のハルチェンコ容疑者は軍での経歴はないが、14年7月にウクライナ東部ドネツク州で戦闘部隊を率いていたと見られている。

事件ではアムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア航空MH17便が、親ロ派分離勢力の実効支配地域の上空で撃墜され、計298人が死亡した。

今回の容疑者はミサイルを発射した罪には問われていないが、捜査チームに加わったオランダ検察は「実行犯と同様に処罰に値する」としている。

4人の公判は20年3月9日、オランダ・バドフーフェドルプの裁判所で行われる見通し。必要なら被告人不在のまま裁判を進めるという。

ロシアとウクライナの憲法では自国民の身柄引き渡しを禁じていることから、捜査チームは、容疑者の引き渡しは要請しない方針。

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、起訴を歓迎すると表明。ロシア外務省は同日、起訴内容を「事実無根」とし、合同捜査チームの記者会見にはロシアの信用をおとしめる狙いがあると主張した。

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