フランスで45.1度を記録、観測史上最高 欧州の熱波続く
(CNN) フランスで28日、気温が観測史上最高となる45.1度を記録した。欧州大陸はこのところ激しい熱波に見舞われており、各国は対応に追われている。
フランス気象局によると、南部ガール県ガラルグルモンテュで45.1度を記録。2003年に記録した従来の最高気温を1.8度上回った。
この日は国内の約4000校が休校となり、公園や公営プールの開放時間も延長された。
フランスでは03年の熱波で約1万4000人が死亡しており、当局はこうした悲劇的な事態の再現を防ごうと、今週様々な対策を講じた。
首都パリでは週末、03年の熱波の後にまとめられた緊急対策を発動。一部の庁舎で冷房の効いた部屋を開設したり、通りにはミストシャワーを設置したりした。
気候学者はかねて、こうした熱波が以前に比べ頻繁かつ激しくなりつつあると警鐘を鳴らしてきた。フランス気象局は、2050年までに2倍の頻度になるとの見通しを示している。
欧州はこの1週間、暑さへの対策に追われており、26日にはドイツとポーランド、チェコでそれぞれ6月の観測史上最高気温を記録した。
ドイツ気象当局によると、ポーランドとの国境にあるコシェンでは、26日の現地時間午後2時50分に38.6度を観測。これ以前の6月最高気温はフランスに近いビューラータールで1947年に記録した38.5度だった。