ビル倒壊の死者10人に 危険通告後も住民居住か インド・ムンバイ
ムンバイ(CNN) インド西部のムンバイで16日に起きた4階建てビルの倒壊で、少なくとも10人の死亡が確認された。最大で25人がまだ内部に閉じ込められており、警察や消防が捜索救助活動を続けている。
ムンバイ市の広報によると、市内のドングリ地区にあるビルが16日午後に倒壊し、これまでに幼い子ども1人を含む10人の死亡が確認された。
現場にはムンバイ警察や消防、国家災害対策部隊などが出動して捜索救助活動を続けている。これまでに救出された9人のうち、8人は近くの病院で手当てを受けている。
消防によると、隣接するビルも危険があると判断され、住民らが避難した。
倒壊した原因は分かっていない。ムンバイのあるマハラシュトラ州首相によると、倒壊したのは築100年のビルで、再開発計画が承認されていた。この計画と倒壊との関係は不明。
ムンバイ市当局は2017年、このビルについて、安全に不安があるため居住には適さないと通告していたという。
親類が死亡したという男性はCNNの取材に対し、「このビルが危険だという通告は受けていた。しかし(当局は)通告に加えて代替策を提示すべきだった。どこへ行って住めというのか。通告を受けたら路上暮らしをしろとでも? 小さい子どもたちがいるのに、どこへ行けばいいのか」と怒りをぶつけた。