ロシア爆発、核めぐる謎残る 原子力巡航ミサイルとの指摘も

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ロシア北部の軍実験場で起きた爆発事故について、核をめぐる臆測が広がっている/Russian State Atomic Energy Corporation/AP

ロシア北部の軍実験場で起きた爆発事故について、核をめぐる臆測が広がっている/Russian State Atomic Energy Corporation/AP

モスクワ(CNN) ロシア北部セベロドビンスク近郊の軍実験場で起きた爆発事故で、当局は13日までに、西部サロフでの服喪を宣言した。事故では国営原子力企業ロスアトムの専門家5人が死亡しており、核をめぐる謎が依然残っている。

公式の説明によると、5人は同位体を使った液体燃料推進システムの実験中に死亡した。

サロフは冷戦中、「アルザマス16」の名で呼ばれ、ロシアの秘密都市のひとつだった。外国人には閉ざされ、特別な許可がない限り立ち入りできない。米国でいうと、核兵器開発の拠点となったニューメキシコ州ロスアラモスに大体相当する。

言い換えれば、今回の実験には何らかの形で核が関わっていた可能性が高い。ロシアのプーチン大統領が秘密主義を取っていることも、事故原因に関する臆測を増幅させる結果となった。

ロシア国営タス通信は8日、北部の当局が爆発後に放射線レベルの一時的な上昇を検出したと伝えた。

セベロドビンスクには海軍基地や造船所があり、タス通信は当初、緊急対応当局の話として、事故は船上で起きたと伝えていた。

同地が位置するアルハンゲリスク州の知事はタス通信に対し、一帯の避難を命じる考えはないと説明。だが、放射線レベル上昇の報道や事故を巡る情報の乏しさから、すぐに警戒感が高まった。

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