ヘンリー王子夫妻、プライベート機での旅行に批判集中
(CNN) 環境問題への熱心な取り組みで知られる英王室のヘンリー王子とメーガン妃がここ1週間のうちに、大気汚染の原因となるプライベート・ジェット機を2回続けて利用したことに対し、「偽善的」と批判する声が上がっている。
英大衆紙サンによると、ヘンリー王子夫妻と長男アーチー君はスペイン・イビサ島への旅行からプライベート機で戻り、その2日後には再びプライベート機に乗って南仏ニースへ向かった。
飛行機での旅は、数ある交通手段の中でも特に温室効果ガスの排出量が多い。さらにプライベート機を利用した場合、1人当たりの排出量は一般の旅客機の10倍に上るとの説もある。
CNNはこの件についてバッキンガム宮殿にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
ヘンリー王子夫妻がニースで滞在したのは、英歌手エルトン・ジョンさんとカナダ人のパートナー、デービッド・ファーニッシュさんの邸宅。ジョンさんは19日のツイートで、夫妻を批判するメディアの報道には偏見や悪意を感じると反論した。
ジョンさんは多忙な2人に静かな時間を過ごしてほしいと考えて自宅へ招待し、安全のためにプライベート機を使う費用も負担したと説明。さらにヘンリー王子の活動にも配慮し、温室効果ガス排出の埋め合わせとして環境保護団体に相応の寄付をしていたことを明らかにした。
王室の事情に詳しいリチャード・フィッツウィリアム氏はCNNとのインタビューで、ヘンリー王子夫妻は立場上、一般の旅客機で飛ぶわけにはいかないと指摘。その一方で地球温暖化対策を説くならば、批判は覚悟せざるを得ないだろうと語った。